『10月25日未明。』(11/03 00:00)


事件は10月25日未明に起きた。青森へのライブに向かうため僕は友人Kのもとへ彼の車を借りに行こうと25日の午前0:15分の最終電車に飛び乗った。Kの最寄り駅まであと2駅と差し掛かったその時にKからの電話が鳴った。電車の中なので出ずにいたのに鳴り止まない。何かあったのか?と思い、やむなく電話をマナーモードへと切り替え、小声で「もしもし」と話した。「大変なことになった。」受話器の向こうには完全に力を無くしたKの声があった。その内容を聞いたとたん、僕の周りの時間は止まり、電車の車輪の音だけが何事もなかったかのように規則的に響いていた。うなだれているKのもとへついた時、横にあった彼の車のフロントガラスは確かに粉々に砕け散っていた。警察を呼び「被害届」なるものを書かされるためにパトカーに乗せられた彼の姿はまさに犯罪者のそれとかさなって、僕は悲しかった(笑)。1人になりあまりに寂しかった僕はそこに暇そうにチャリンコで現れた警察官と共に証拠の物件を押収しようと懐中電灯を片手に動き始めた。その姿は憧れの「刑事(デカ)」そのものだった。完全に世界に入ってしまった僕はその警察官と競うようにブツを探した。「見つかんないから、金属バットじゃないすか?」という僕の言葉にその警察官は「まいった!」という顔をして、「それだね。」と呟いた。勝負は僕にあった。途方にくれているKと朝まで飲み明かし、早朝の高速バスになんとか乗って青森へ向かうことができたとさ。
何はともあれ、何とか大量の荷物を青森へ運んで、26日はたくさんの人たちとライブを楽しめました。協力してくれた、皆さん本当にありがとう!!ワンマンということでたくさんの曲とセッションができて本当に楽しかったです!!またライブしに行くので見に来れなかった人も次回を是非楽しみにしていてください。のぶお。


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